もくじ
ネットショップ業務を物流倉庫へ外注化?
ネットショップは細かい作業が多く、かつ誤配送などのミスが許されない厳しい業務が主となっています。
こうしたネット店舗の作業を効率化するためには、業務のアウトソーシングという方法が効果的です。
どの業務をアウトソーシングするべきか?
ネットショップの主な業務は大きく分けて次の4種類となっています。
- (1)メールの送受信、発注の確認、問合せへの返信などのパソコンを使った顧客に関する業務
- (2) 在庫確認、発送商品のピックアップ、商品の包装、配送手配などの商品に関する業務
- (3) コンテンツ制作やアップデート、新コンテンツのアップロードなどサイトに関する業務
- (4) マーケティングや販売戦略、新商品の開発などの企業や店舗の根幹となるコア業務
こうした業務のなかでアウトソーシングできないのが(3)のコア業務、ケースによってはアウトソーシングできるのが(1)の顧客関連業務、そしてアウトソーシングの対象となるのが(2)の商品関連業務と(3)のネットショップのサイト関連業務です。
アウトソーシングすべきは商品関連業務
ネットショップの作業のなかで、最もアウトソーシングに適しているのが「商品に関連する業務」です。
では、商品関連の業務を「どこに」アウトソーシングするのが適切なのでしょうか?
ネット店舗の商品関連の業務のアウトソーシングを依頼するのに最適なのが『物流倉庫会社』です。
物流倉庫というと単なる商品保管をする倉庫と考えがちですが、現在の物流倉庫は進化を遂げており各種の業務をアウトソーシングするのに適したノウハウを持っています。
『物流倉庫会社』に在庫確認、発送商品のピックアップ、商品の包装、配送などの商品に関する業務をアウトソーシングすることによって、ネット店舗の業務は躍進的に効率化されるといっても過言ではないのです。
物流倉庫アウトソーシングとは何か?
アウトソーシング(outsourcing)とは、社内で行なっていた業務の一部分を外部に請け負ってもらうという経営手法をいいます。
このアウトソーシングの基本となるのは、「どの業務をアウトソーシングするか」、「どこにアウトソーシングするか」、「いかにアウトソーシングするか」という点です。
この3点がクリアになっていれば、アウトソーシングをスタートしても混乱したり無駄になることはありません。
それどころか、これまで非合理的に行なわれていた業務がスッキリと合理化され、オーナーやスタッフでなければできないコア業務に力を傾注することができます。
「物流倉庫(ぶつりゅう-そうこ)」とは、商品が生産者から消費者の手に渡るまでの過程のうち仕訳や貯蔵・保管・配送などを行なう施設を指します。
かつては、物流倉庫といえば商品の保管や貯蔵だけを目的とした施設(いわゆる倉庫)を意味していましたが、現在ではコンピューターシステムによる効率的な仕分けや商品管理、在庫管理、配送などのサービスも実施されています。
物流倉庫の役割とは?
時代の進展に伴い、これまでの「自社製品は自社で保管・管理し、自社で配送・手配を行なう」というスタイルは変化しつつあります。
自社倉庫を所有していれば固定資産税や施設の維持費・光熱費、従業員の人件費などが必要となり、企業の経費負担はどんどん増加していってしまいます。
さらに、近年では商品を盗難などから守る警備費なども大きな負担となっています。
そこで注目を集めているのが、物品や商品の保管・貯蔵・管理・配送などを請け負う「物流倉庫会社」という存在です。
物流倉庫会社にアウトソーシングすることにより、これまで企業本体が担っていた物品や商品の保管、管理、配送といった時間も費用も掛かる業務分野を効率よく合理化することが可能となるのです。
物流倉庫の種類とは?
物流倉庫には用途に合わせた設備や形式を備えた多岐にわたる種類があります。主な物流倉庫の種類としては、次のようなものが挙げられます。
普通倉庫
一般的な建屋型の営業倉庫で、日用品から食品、電気機械まで幅広く保管される倉庫です(法律上では1類・2類・3類に分けられています)。
野積倉庫
自動車や木材など屋外に保管しても影響を受けない物品を保管します(法律上では4類に分けられています)。
貯蔵槽倉庫
バラ状または液状貨物を保管する倉庫で、一般的にはタンクやサイロを指します(法律上では6類に分けられています)。
危険品倉庫
消防法で危険物に指定されている物品を補完する倉庫です(法律上では7類に分けられています)。
物流倉庫のサービスとは?
物流倉庫のサービスは倉庫会社によってさまざまですが、ここではその一例を紹介していきます。
- (1) 検品…物品や商品の個数や内容に間違いがないかチェックします。
- (2) 入庫…物品や商品を倉庫内に運び入れて保管を行ないます。
- (3) 保管…物品や商品の適性に合わせた方法を選択して保管します。
- (4) 仕分け…出庫する物品や商品を配送先に合わせて選り分けます。
- (5) 出庫…物品や商品の配送のために倉庫から送り出します。
ネットショップの売上を伸ばすためにする物流倉庫
「最近、ネットショップの売上が伸び悩んでいる…」
「さらなる発展のためにサイトの売上を伸ばしたい…」
と考えているネットショップ運営者や管理者さんも多いことと思います。
実は、ネットショップの売上を伸ばすためには、物流倉庫を活用するという方法が有効なのです。
売上向上につながるポイント
物流倉庫の活用がネットショップの売上向上につながるポイントとしては次のような点が挙げられます。
受注から配送、納品までに必要なリードタイムを短縮化できる
ネットショップのサイトを見たとき、納品期間が短ければ短いほどお客様の購買意欲は高まります。
そこで、お客様からの受注をネットショップが受けて物流倉庫に取り次ぐのではなく、コンピューターシステムを利用してダイレクトに物流倉庫が受注を受けられる体制を整えます。
このシステムにより、受注から納品までの期間を短縮し、スピーディーにお客様の手許に商品を届けることが可能となるのです。
誤配送などのミスをなくし迅速かつ正確な商品配送を行なえる
ネット全盛の現代、誤配送などのミスのあるネットショップの評判は瞬く間に広まってしまいます。
スタッフのちょっとしたミスや勘違いで誤配送が起こると、一度失った信頼を取り戻すのには大変な努力が必要です。
物流倉庫ではOCR(光学的文字認識)やRFID(電波データ読出)などのシステムを用いてミスのない商品仕分けやピッキングを行なっています。
誤配送などのミスがなくスピーディーな配送はリピーターを増やすためには欠かせないファクターなのです。
物流機能の高度化・効率化でネットショップがパワーアップする
ネットショップにとって物流機能の高度化と効率化はマストアイテムとなりつつあります。
少品目・小ロットの商品を扱うサイトでは物流機能の高度化や効率化はあまり重要ではありません。
しかし、売上を向上させ業務拡大をターゲットにするなら、多品目・大ロットの商品取扱いが不可欠であり、その商品を滞りなくお客様のもとへ届けるためには高度で効率化された物流機能が要となるからです。
物流倉庫をどう活用するのか
現代の物流倉庫は単に「商品を保管する」というだけの場所ではありません。
時代の変遷とともに物流倉庫も画期的な進歩を遂げ、商品保管にとどまらない各種の機能を果たす存在へと変化しています。
その一例が物流倉庫による商品の的確な保管と仕分け、スピーディーなピッキング、ミスのない配送です。
物流倉庫会社のなかには独自の保管ノウハウや、自動認識装置(AIDC)を用いた商品管理と仕分け、コンピューターを使用したピッキングなどを行なっているところもあります。
こうした物流倉庫の持つノウハウとスキルをアウトソーシングという形で活用すれば、ネットショップのコストダウンだけでなく売上向上にも役立てる強い武器となるのです。
ネットショップの忙しさ解消は物流倉庫
「ネットショップの運営管理は忙しくて当たり前」と考えてはいないでしょうか?
実は、忙しいといわれているネットショップの業務を合理化し、運営者や管理者の忙しさを解消する方法があるのです。
ネットショップはナゼ忙しいのか?
ネットショップが忙しいといわれるのは、1日のうちに多種類の細かい業務が詰め込まれているためです。
その一例を挙げてみると、
- 午前…お客様からの注文確認、在庫確認、メールチェック、問合せへの返信
- 午後…入荷商品検品、梱包解体、商品保管と整理、納品書作成
- 夕方…商品ピックアップ、ラッピングと梱包、配送伝票作成、配送手配
- 夜間…入金確認、クレジットカード請求と管理、サイト更新
等々となります。
一日のうちにこれだけ細かい作業を行なうとなると、業務の合理化や効率化が実現しにくいというのも当然のことといえるでしょう。
忙しさを解消するポイント
ネットショップの忙しさを解消するには、業務の合理化を行なう必要があります。
忙しさ解消のポイントとなるネットショップの運営者や管理者でなくてもできる業務、日々のルーチンワークは信頼できる物流倉庫会社に外注してみてはどうでしょうか。
もし日々の雑業務を物流倉庫会社に外注すると、
- 午前…メールチェック、問合せへの返信
- 午後…業務なし
- 夕方…業務なし
- 夜間…入金確認、クレジットカード請求と管理、サイト更新
といったスケジュールに変わります。
この空いた時間をネットショップ運営のための戦略組み立てやリサーチなどに有効に使えることになるのです。
アウトソーシングで時短が可能になる
ネットショップ業務を外注することによって、「運営者や管理者が時間を有効に使えるようになる」というメリットが生まれてきます。
パソコンやインターネットの普及により、PC世代と呼ばれる若者だけではなく中高年や熟年世代もネットを活用してショッピングを愉しむ時代となりました。
そのため、現代のネットショップ業は10代からシルバー世代までのカスタマーをターゲットとした戦国時代に突入したといわれています。
この時代の波をいかにキャッチし、カスタマーが望む商品展開や業務展開をいかに行なっていくかがネットショップの成否を握っているといっても過言ではありません。
商品管理や配送といった業務をアウトソーシングすることにより、ネットショップの運営者や管理者が空いた時間を経営戦略の構築やマーケットリサーチに費やすことができればショップの売上UPや業務拡大の大きなキーとなることは間違いないといえるでしょう。
ネットショップの倉庫業者を活用しよう
最近、物流倉庫を活用して業績を飛躍させているネットショップが増加しています。
いったいどのように倉庫業者を活用すればショップの業績を伸ばすことが可能となるのでしょうか?
物流倉庫業者が活用される理由
物流倉庫業者とは商品在庫を保管するとともに、在庫管理・商品仕分け・検品・発送・配送などを一括して行なうシステムを有する会社をいいます。
かつては商品保管だけを業務としていた物流倉庫業者でしたが、現在ではコンピューターシステムなどを用いて効率的な商品管理運営を行なっているのです。
たとえばネットショップの経営拡大によるスペースやスタッフ不足解消、オーナーおよびスタッフの業務不可軽減と業務の効率化、タスクの分化による誤配送などのミスの防止と配送の迅速化などの課題を解決する糸口となるのが物流倉庫業者といえるでしょう。
物流システムをどう活用できるのか
物流倉庫業者は次のようなシステムを用いてネットショップの煩雑な業務を効率化してくれます。
- 商品の検品…バーコードシステムにより検品をデータ処理
- 商品の保管…パレットや収納棚を合理的に用いた保管システム
- 商品適性に合わせた管理…温度や湿度など適性を考慮した管理システム
- 商品仕分け…コンピュータを用いた自動ピッキングシステム
- 商品出荷準備…自動的にピッキングされた商品にラベルを貼付
- 商品の出荷…コンピュータシステムで自動的に出荷振り分け
さらに、物流倉庫業者を利用すれば複数社の配送をまとめて行なえるため、配送費用を格安に押さえられるというメリットもあります。
1社のみの荷物を配送するのと比較すると、配送費用が大幅に減らせるというのはコスト削減につながるのです。
したがって物流倉庫システムにはコストカット、コストダウンという大きな武器があるということになります。
物流倉庫システムが問題解決のカギ
現代のネットショップでは小ロット&多品目の商品を取扱い、スピーディーにミスなく顧客に届けることが業務の拡大や売上向上が実現への早道といわれています。
しかし、小ロット&多品目の商品を効率的に保管・仕分け・配送するには優れたノウハウを持つ一定数のスタッフが必要となってくるのは言うまでもありません。
優れたスタッフを雇用し、ショップの業務拡大や売上向上を期したいが人件費やスペースのことを考えるとつい二の足を踏んでしまう…というオーナーさんも少なくないでしょう。
そのジレンマを解決してくれるのが、物流システムに経験と実績を持つ物流倉庫業者なのです。
ネットショップが忙しい訳と対処法
一国一城の主でもあるネットショップオーナー。夢に見た自分のお店ですが「忙しくてこんはハズではなかった!」と悩む方も・・・。
ネットショップの業務として
- サイトページの更新
- 受注処理
- 伝票作成
- 梱包作業
- 発送作業
- メール送信
- 問い合わせ対応(メール、電話)
などが考えられます。ネットショップは物を売るというのが主業務ですが、その中で大切なのは作業をどれだけ簡略化できるかではないでしょうか?
サイトページの更新は、直接売るもの、売れ行きにかかわってくるので自分で行う方が良いでしょう。
そのあとの「受注処理」「伝票作成」「梱包作業」「発送作業」「メール送信」などは事務的な仕事なので、他の人に任せるのが効率的。
「問い合わせ対応」に関してはよくある質問などであれば、人に任せても良いでしょうが、中には大切な問い合わせもあるかもしれません。
問い合わせの場合には一概に言えませんが、任せられるものと自分で処理した方が良い事もあるでしょう。
こうして考えてみるとネットショップが忙しいのはそのルーチンワークの部分ではないでしょうか。
ネットショップのオーナーさんの時給はおいくらでしょうか?
このリーチンワークは時給いくらで他の人に任せられるか一度検討してみた方が良いかもしれません。
オーナーさんはもっと単価の高い仕事、人には任せられない部分に注力するのが合理的ではないでしょうか?
ネットショップの業務は物流倉庫に任せよう!
ネットショップ・通販サイトのオーナー、運営担当、店長の方は、今現在どのような仕事を他の人へ任せていますか?
1日24時間は誰でも平等に与えられた権利ですが、何時間くらいネットショップ運営に費やしていますか?
その費やしている時間の中に他の人に任せられる業務は無いですか?
ネットショップの立ち上げ間もない頃で、まだ軌道に乗っていないのであればオーナーが一人で頑張る時期です。
しかし、軌道に乗り、売り上げもある程度上がっているのに、それ以上の売り上げを上げられないという場合には、業務の見直しをする時期なのかもしれません。
「新しくネットショプを展開する」「新しい商品開発・企画をする」「サイト・ページの更新をする」などは売上を上げるための業務で重要な業務と言えます。
この時間を確保できないというネットショップ運営者は多いのかもしれません。
ネットショップは売り上げが上がれば上がるほど忙しくなるという性質があります。
それは注文が増えればそれだけそちらに対応する業務が発生するからです。
この注文対応というのは、実は人に任せない事には、新たな展開へと着手することができない物なのです。
自分の時間をいくら使っても、1日は24時間しかありません。
この人に任せるというのは、人の時間を買うという事でもあります。
単純に1人を雇った場合、1日8時間働いてもらう事で1日が自分の時間以外に8時間確保できるという計算になります。
2人なら16時間。
この他人の時間を使い、注文対応などルーチン業務の部分は人に任せることで、運営者やオーナーはコアな業務に取り組むことが可能となるのです。
最近では、運営以外の業務を外注化(アウトソーシング)するというネットショップが増えています。
これは、インターネットが普及した現代で多くの利用者が増えたことにより、それだけネットショップも忙しくなったことが関係しているからでしょう。
多くのネットショップオーナーはこの沢山の注文に対応するためにも、業務の効率化、コア業務への集中のためにも物流倉庫システムを利用する機会が増えてきたと言えます。
通販サイトの業務見直しポイント
通販サイトを運営管理をしていくうえで、常に心掛けておかなければならないのが「業務の見直し」です。
サイトを運営していくうえで必要な業務はすべて社内スタッフだけでできる、運営から管理まですべてをオーナーがすべきと考えるのは少し待ってください。
現在では通販サイトの業務を見直し、作業の効率化を図って業績がUPするというケースが増えているのです。
業務を見直してみよう:ポイント1
通販サイトで業務を見直すときのポイント1は、「デイリー(毎日)」と「マンスリー(毎月)」で行なっている作業を洗い出すことから始まります。
主な業務内容の例としては次のようなものが挙げられるでしょう。
- 商品の入荷受付、伝票と商品のチェック(個数確認、種類確認など)
- 商品の保管(倉庫内の所定の場所に収納、梱包の解体など)
- 商品の検品(品質チェック、検品、検針など)
- 商品データ作成(写真撮影、採寸、サイトへのアップロードなど)
- 商品の加工(値札付け、ラベル貼り、組み立てなど)
こうした業務のなかで、オーナーがすべきこと、スタッフがすべきこと、アウトソーシングが可能なものを分別してみることが大切です。
アウトソーシングを計画する:ポイント2
通販サイトの業務見直しのポイント2は、「アウトソーシングできる業務は何か」を見分けるということです。
アウトソーシングとは業務の外注化のことをいいますが、ここには通販サイトから見て次のような大きなメリットがあります。
- デイリー業務のために常勤スタッフを雇う必要がない(人件費削減)
- 外注は必要なときだけ頼めるのでコストダウンにつながる(経費削減)
- 社員教育やアルバイト教育をする必要がない(時間の節約)
- 誤配送や商品管理、検品などのミスが少ない(商品と配送の質向上)
- 配送や商品管理のミスがあっても外注側がフォローしてくれる(責任分担)
アウトソーシングは物流倉庫へ:ポイント3
通販サイトのアウトソーシングを物流倉庫に任せると、経費削減や業務の効率化が進みます。
上記のポイント1に見られるように、通販サイトの業務は多岐にわたっています。
こうした業務をすべてサイトのオーナーやスタッフが行なっていると繁忙期には人手が足りず、逆に閑散期には人手が余って人件費のムダにつながってしまいます。
そうした業務量の多寡によるムダを合理化できるのが、入荷から管理、配送までを外注できる物流倉庫へのアウトソーシングです。
物流倉庫では定額制ではなく、商品1個もしくは1セット単位で入荷から配送までをリーズナブルに処理してくれます。
つまり、業務量の多寡に応じた料金で入荷から配送までが処理されるため、通販サイト側から見れば合理的かつリーズナブルに商品を販売できるということになるのです。
通販サイトに特化した物流倉庫のサービス
インターネットの通販サイトの業務に特化した物流倉庫サービスが話題となっています。
ネットやノートパソコンの普及により、通販サイトを利用して商品を購入する人が急増してきました。
通販サイトと物流倉庫サービス
いわば戦国時代の様相を呈しているネットショッピングの世界では、いち早くトレンドを採り入れるとともに他サイトにはないサービスを提供することが急務となっています。
同時に、他サイトではすでに採り入れているサービスを盛り込んでいなければ、競合するネットショップに遅れを取ってしまうという現状もあります。
そうしたトレンドを採り入れるためにも、物流倉庫の通販サイトに特化したサービスを活用するという方法はたいへん有効です。
では、通販サイトに特化した物流倉庫のサービスにはどのようなものがあるのでしょうか?
通販サイト特化のサービスの特徴
ネットショッピングの通販サイトには、一般の店舗にはない独自の特徴があります。
その特徴を考慮した物流倉庫のサービスとしては次のものが挙げられます。
商品の撮影サービス
通販サイトに掲載する商品の写真は顧客の購買意欲を高めるための重要なアイテムです。
商品写真が魅力的でなければ、サイトを訪れた顧客も購入をためらってしまいます。
逆に商品写真に訴求力があれば売上UPにつながっていくでしょう。
物流倉庫サービスでは、通販サイトに掲載する商品撮影のノウハウを持つスタッフが撮影を行なっています。
サイトへのアップロードに必要な写真サイズなどについても熟知していますから、サイト運営者や管理者が苦労する必要もありません。
商品の梱包サービス
商品の梱包やラッピングは通販サイトには欠かせないファクターです。
物流倉庫サービスを利用すれば、サイトのタイプに合わせた素材を用いた梱包や季節に合わせた梱包、用途に応じたラッピングが可能です。
その一例としては、地球環境に配慮した再生紙のエコ梱包、バレンタインデーやクリスマスに合わせたラッピング、誕生日プレゼントに適したオシャレなリボン使用、季節のギフト用の熨斗(のし)付き包装などがあります。
顧客サービス
通販サイトを利用してくれる顧客用のサービスも物流倉庫サービスのなかに含まれている業者も少なくありません。
たとえ一度でもサイトの商品を購入してくれた顧客に対しては、キャンペーン時のお知らせメールや定期的なプロモーションメールを送付すると効果的です。
こうしたサービスは通販サイトの運営者や管理者にとっては手間のかかるものですが、物流倉庫サービスを活用すると時間を掛けずに効果的に行なうことができます。
通販サイトのアウトソーシング失敗例
通販サイトの業務にアウトソーシングを採り入れると数多くのメリットがあります。
しかし、アウトソーシングの導入の仕方を誤ると逆効果となってしまうこともあるのです。
ここでは通販サイトのアウトソーシング失敗例について紹介していきましょう。
業者に丸投げ:失敗例1
通販サイトが業務をアウトソーシングする場合、失敗に陥りやすいのが「業者に丸投げしている」というパターンです。
どんな優秀な物流倉庫業者であっても、単に丸投げして後は任せたというやり方では大きなメリットを得ることはできません。
なぜなら、アウトソーシングの現場では依頼主がどのような目的で外注し、どのようなプライオリティで業務を遂行するかを把握できないためです。
せっかく費用を支払ってアウトソーシングをするなら、契約の時点で自社サイドの希望を詳細に説明して意図をしっかり伝えるようにしましょう。
頻繁な変更:失敗例2
通販サイトが物流倉庫業者にアウトソーシングを依頼する場合、失敗例が多いのが「依頼内容の頻繁な変更」というパターンです。
もちろん、アウトソーシングを依頼したあとに必要不可欠な変更を行なうことはよくある事例です。
当然、業者のほうでも変更依頼に対応できる体制を整えているわけで、まったく変更してはいけないということはありません。
ここでいう依頼内容の頻繁な変更とは、契約する時点で深く考えず何となく任せてしまったり、その時々の思い付きで次から次へと変更を指示するというケースを指しているのです。
仮に比較的カンタンな依頼内容の変更であっても、一部分を変更するとそれ以外の部分にまで修正を施さなくてはならない場合もあります。
安い業者:失敗例3
もうひとつの通販サイトが陥りやすいアウトソーシングの失敗例としては、「あわてて安い業者に依頼してしまう」というパターンです。
アウトソーシングを行なっている物流倉庫業者の数は増加傾向にあります。
当然、価格競争も進んでおり格安の料金でアウトソーシングを請け負う業者も増えています。
自社の通販サイトの業務が急増して人手が足りない、運営者が多忙で業務をこなしきれないといったケースで、格安業者があったからあわてて契約し失敗したという例も見かけられるようです。
もちろんリーズナブルな料金でアウトソーシングを依頼できれば経費削減ができるわけですが、結果的に安かろう悪かろうではメリットがないどころかデメリットが発生してしまいます。
アウトソーシングをする場合は、通販サイトの業務に関して知識と経験を持つ物流倉庫業者を選ぶようにすると失敗が少なくてすみます。
通販サイトが物流倉庫業者を選ぶポイント
通販サイトで物流倉庫を利用しようとする場合、業者選びのポイントとなるのはどんな点なのでしょうか?
より良い物流倉庫業者選びのポイントについてご紹介していきます。
費用と業務水準のバランス:ポイント1
「物流倉庫業者にアウトソーシングするなら料金は安ければ安いほうがいい」は正解ではありません。
もちろん、料金がリーズナブルであることは重要な要素のひとつですが、大切な自社業務を委託するわけですから業務水準が低いのでは外注する意味がなくなります。
しかし、費用が高ければ納得いく仕事をしてもらえるかというと、必ずしもそうではないという一面もあります。
自社には不要なシステムやサービスが付加されていて費用が高くなるでは意味がなく、無駄に費用を支払っているという不満が残ってしまうでしょう。
ここでポイントとなるのは「支払う費用と業務水準のバランス」なのです。
物流ネットワークのレベル:ポイント2
アウトソーシングを物流倉庫業者に依頼する場合、当初は自社の業務範囲に適していると思われても利用していくに従って不満が出てくるというケースがあります。
これは通販サイトの業務は日々流動しているためで、商品の分野が広がったり出荷個数が変化したりするためです。
通販サイトの運営者は常に業務範囲の拡大や売上向上を目指しているわけですから、業務拡大や業務内容の変化に伴う変更にフレキシブルに対応できる能力のある業者を選ぶことが重要となってきます。
その意味でチェックすべきポイントとしては、保管スペースや配送個数の拡大、流通加工業務の変化などに対応できるか否かといった点になるでしょう。
また、業者自体が急激な変化に備えて対応できる物流ネットワークを有しているかどうかも業者選びのポイントとなります。
情報システムへの対応力:ポイント3
物流のカテゴリは伝統と歴史のある業界ですが、コンピューター時代となった現在の状況に対応できる業者が求められていることは言うまでもありません。
通販サイトが物流倉庫業者を選ぶ場合も、この情報システムへの対応力の有無がポイントとなります。
一例を挙げると、物流倉庫業者も商品の受注処理や出荷リストのIT化、伝票発行や納品書作成システム、SCM(検品システム)への対応、配送管理システム、商品保管・管理システムなど各種情報システムを備えていることが重要視される時代となっているのです。
ただし、システムだけ備えていてもそれを使いこなせていなければ意味がなく、さらに言えばアウトソーシングを発注する側である通販サイト業者と互換性や接続性のあるシステムを利用しているか否かもポイントなってくるでしょう。
『物流倉庫一括.jp』では、日本全国にある「物流倉庫会社」の見積比較が一括で行えるサイトです。
「どこの物流倉庫会社に頼めば良いのか?」
「出来るだけ費用を抑えたい!」
「どんな流れで、どんな業務の代行が出来るのか?」
など、気になるのであれば一度確認してみてください。複数の業者を比較することでその後の検討もしやすくなります。
もちろん一括見積は無料ですので、先ずはお問い合わせください。