もくじ
物流倉庫アウトソーシングのメリット
ネットショップが物流アウトソーシングを導入すれば、さまざまなメリットが得られるということは広く知られています。
では、実際に物流倉庫を利用しているユーザーはどんな点にメリットを感じているのでしょうか?
次に、物流アウトソーシングを利用しているユーザーのアンケート調査から具体的なメリットをご紹介していきます。
物流アウトソーシングの商品分野
ネットショップを始め、物流アウトソーシングを現在活用中、もしくは強化したいと考えているユーザーの商品分野は次のようになっています。
- 食品、雑貨 41.7%
- 機械製品 41.7%
- 繊維、衣服 33.3%
- その他 33.3%
アンケート調査の結果から、物流アウトソーシングは食品や雑貨、機械、アパレルなどの分野のユーザーに活用されていることが分かります。
この分野は保管条件がむずかしいうえ、商品が多品目にわたるという特徴があるため物流倉庫利用によって大きなメリットが得られるといえるでしょう。
物流アウトソーシングのメリット
では、実際に物流アウトソーシングを活用中のユーザーはどんな点にメリットを感じているかをアンケート調査の結果から見ていきましょう。
- コストの明確化 44.9%
- コストの削減 38.5%
- 物流の効率化 22.8%
- 人件費の削減 22.5%
- 人手不足の解消 12.8%
- 物流の高度化 12.6%
- コア事業への専念 12.6%
- 新規投資の抑制 10.0%
- メリットなし 6.6%
この結果からは、物流アウトソーシングを採り入れることによって「コストの明確化や削減」、「人件費の削減と人員不足の解消」、「物流の効率化や高度化」などにメリットを実感しているということが分かります。
物流のアウトソーシングではコスト面にメリットを感じているユーザーが80%を超えています。
ネットショップにとってもコストカットは大きな課題のひとつですが、物流倉庫を有効に活用することによってコスト面の改善が期待できるといえます。
もうひとつ、物流アウトソーシングでメリットとして挙げられているのが人件費と人手不足の問題ですが、この課題を解消または改善できるというのは大きな魅力です。
ネットショップの経費のうちで人件費の占める割合は高く、さらに有能な人材を集めることの難しさも運営者が頭を痛めている問題です。
物流倉庫を利用することにより、人件費を削減するとともに人員不足の解消が可能になるというのは着目すべきメリットといえるでしょう。
(※アンケート資料:経済産業省の調査による)
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/download/buturyu_out.pdf
物流倉庫アウトソーシングの外注分野
物流アウトソーシングにはさまざまな利用分野があります。
商品の保管はもちろんのこと、配送から在庫管理、データ作成など物流倉庫は多岐にわたる業務の外注を請け負って活動しています。
では、物流アウトソーシングを利用しているユーザーは実際にどのような分野で物流倉庫を活用しているのでしょうか?
次に、物流アウトソーシングを利用しているユーザーのアンケート調査から具体的な外注分野をご紹介していきます。
アウトソーシングの外注分野
ネットショップを始め、物流アウトソーシングを現在活用中のユーザーは次のような分野を利用しています。
- 近距離の商品配送 77.3%
- 中長距離の商品配送 76.6%
- 荷役作業 40.0%
- 商品の保管 35.0%
- 流通加工梱包 38.3%
- 在庫管理 20.2%
- 情報処理 13.7%
このアンケート調査結果を見ると、最も多く利用されている物流アウトソーシングの外注分野は「近距離および中長距離の商品配送」と配送分野であることが分かります。
うち、「近距離の商品配送」では全面的に物流アウトソーシングをしている割合が約55%、一部をアウトソーシングしている割合が約22%を占めています。
さらに「中長距離の商品配送」では全面的に物流アウトソーシングをしている割合が約65%、一部をアウトソーシングしている割合が約12%となっています。
物流アウトソーシングでは商品配送に関する業務が大きな役割を担っているといえるでしょう。
新たなアウトソーシングの外注分野
上記の調査結果からも分かるとおり、物流アウトソーシングでは配送分野が大きな割合を占めています。
これは従来からの商品の配送は外部業者に外注するという習慣が定着していることも要因のひとつです。
しかし、最近の傾向としては商品配送の分野以外にも業務を物流倉庫にアウトソーシングするという例が増加しています。
その代表的な例が「流通加工梱包(38.3%)」や「情報処理(13.7%)」の分野です。
物流アウトソーシングの「流通加工梱包」とは、いわゆる商品の包装やラッピング、梱包などの作業に加え、ラベル貼り、タグ付け、組み立てなどの業務を指します。
これらの業務は従来は販売者が行なっていたものですが、物流倉庫の進化に伴いアウトソーシングが可能となっています。
もうひとつの新たなアウトソーシングの例としては、「情報処理」の分野があります。
ネットショップでは商品写真やデータをサイトにアップロードしますが、この写真撮影や採寸などのデータ収集、データテキストの作成などを請け負う業者が増えているのです。
こうした作業はインターネット時代といわれる現代に必要不可欠な業務であり、今後さらにこうした分野のアウトソーシングは増加していくでしょう。
(※アンケート資料:経済産業省の調査による)
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/download/buturyu_out.pdf
物流倉庫業務アウトソーシングで成功する方法
ネットショップが物流倉庫業者などに業務をアウトソーシングするというケースが増えています。
業務のアウトソーシングは経費削減や業務の合理化、人件費カットなどに多大なメリットがあります。
しかし、いかに優秀な物流倉庫業者といえども、ネットショップなど依頼者側の協力なしには高いレベルでの効果を発揮するのは難しいことも事実です。
外注費用を支払って依頼するアウトソーシングで成功するためには、どんな点に留意していけばいいのでしょうか?
業者に任せきりにしない
アウトソーシングをするのは業務を任せるためであって、任せきりにできないのであれば意味はないと考える方もいるかもしれません。
しかし、単に人手不足解消や空き時間を作るためのアウトソーシングであればそれでも良いのですが、さらに業務の合理化や効率化、より高い顧客サービスからの売上UPを狙うのであれば業者に任せきりにするのはオススメできません。
高レベルでのアウトソーシングをするためには、ネットショップのオーナーとして物流倉庫業者に何を望むのかをしっかりと伝え、また業者側から何を提供してもらえるのかを把握することが重要です。
業者と信頼関係を築く
どのビジネスでも同じですが、アウトソーシング先の物流倉庫業者ともビジネスパートナーとしての信頼関係を築いていくことが大切なポイントとなります。
もし、相手は外注業者なのだから払った料金分さえ仕事をしてくれればいい、といった誤った考え方では高度なアウトソーシングは望めません。
ネットショップと外注業者のあいだに信頼関係が築けたならば、緊急時に多少の無理をしてもリクエストに応えてくれたり、依頼者側が気付かない問題点をカバーしてくれることもあります。
そのためには日頃のコミュニケーションを大切にし、依頼者として外注に何を望んでいるのか、それを実現するためには何をすべきかなどを共に検討していくことが必要となってくるでしょう。
業者とコンセンサスを作る
ここまで外注業者との付き合い方やアウトソーシングの上手な活用法について、「任せきりにしない」や「信頼関係を築く」という点について紹介してきました。
しかし、実際的にはネットショップの運営者や管理者は多忙であり、なかなか業者との密なコミュニケーションが取れないというケースも少なくないでしょう。
そうしたケースでお勧めしたいのが、外注先に対し業務内容を理解してもらうための「マニュアル作り」です。
こうしたマニュアルがあれば口頭で説明するときの聞き間違いなども起こらず、アウトソーシングのミスを未然に防ぐことができます。
より高レベルのアウトソーシングを成功させるためにも、またアウトソーシングで得られるメリットを増やしていくためにも、このようなアイデアを実行してみてはいかがでしょうか。
物流倉庫アウトソーシングのデメリットとは何か
通販サイトにとって、物流倉庫への業務のアウトソーシングはマストアイテムといわれる時代になってきました。
コストカットや業務の効率化など大きなメリットがあるアウトソーシングですが、そこに何らかのデメリットは発生しないのでしょうか?
ここでは、通販サイトが業務をアウトソーシングした際のデメリットについて考えていきたいと思います。
売上に直結しにくい
通販サイトが物流倉庫にアウトソーシングした場合、まず考えられるデメリットのひとつが「売上(利益)に直結しにくい」という点です。
業務のアウトソーシングは経費削減や作業効率のアップ、人手不足の解消といった多くのメリットがありますが、すぐに利益につながるとは限りません。
むしろ、業務のアウトソーシングによって作業の効率化や人材の合理化などの投資が行なわれ、そこから利益が生み出されると考えたほうが正しいでしょう。
もちろん企業の合理化を行なうのは経営者として当然の姿勢といえるわけで、企業戦略的にも業務のアウトソーシングは必須なのは間違いありません。
しかし、運営資金に余裕がないというケースでは利益を生み出すまでの期間を計算しながらアウトソーシングを導入すべきという考え方も出てくるのです。
ノウハウの漏えい
業務のアウトソーシングに関するもうひとつのデメリットとしては、「物流ノウハウの漏えい」という点が挙げられます。
自社の物流業務がアウトソーシングという形で外部に流出するわけですから、独自のノウハウを有している通販サイトにとっては問題になる可能性も出てきます。
また、企業内の機密も同時に流出するケースも想定でき、アウトソーシングに慎重になるという経営者もいるかもしれません。
ノウハウの蓄積
通販サイトで内部業務をアウトソーシングすると、物流に関与するスタッフの人員を削減することができます。
これは企業の人件費削減にもつながるメリットのひとつですが、一方では物流ノウハウを理解するスタッフが社内に存在しなくなるというデメリットも生まれてきます。
そのため、何らかの理由で業務のアウトソーシングを中止しようとしたとき、物流関連の知識や経験があるスタッフが社内に存在しないための不都合が出てくる可能性があるということになるわけです。
ここまで通販サイトが業務を物流倉庫にアウトソーシングすることによって考えられるデメリットについて紹介してきました。
ただし、そうしたデメリットは社内で充分な準備を行なっておけば回避することも可能です。
物流倉庫によるアウトソーシングを企業利益につながるように活用するためにも、上記のようなデメリットを知っておくことが重要といえるのではないでしょうか。
物流倉庫アウトソーシングで失敗しないために
物流倉庫へのアウトソーシングは、通販サイトにとって売上アップや経費削減、顧客サービスなどにつながります。
しかし、ちょっとした知識不足で役立つはずのアウトソーシングに失敗してしまうケースもあるのです。
通販サイトが物流倉庫にアウトソーシングする場合、失敗しないためにすべきこととは何なのでしょうか?
通販業務のコストの明確化
通販サイトの業務を物流倉庫にアウトソーシングすれば、確かに運営者や管理者の負担は軽減されます。
しかし、だからといって何でも構わずアウトソーシングすれば経費削減や業務の効率化が実現するというわけではありません。
アウトソーシングが成功するか失敗するかは、現在の通販サイトのどの業務にどのくらいのコストが掛かっているかを明確にすることがポイントとなります。
通販サイトでアウトソーシングできる業務のコストは大きく分けると「人件費」と「保管費」、「配送費」の3種類になります。
まずはこれらのコストを明確化し、何をどこまでアウトソーシングするか、その費用とのバランスをチェックしてみることが重要です。
物流倉庫サービスの体系化
通販サイトが業務の一部をアウトソーシングするメリットのひとつが顧客サービスの向上です。
顧客サービスが向上すればリピーターが増え、さらに新規の顧客まで招き入れることができます。
この顧客サービスの向上には、いかに正確にかつ迅速に商品をお客様まで配送できるかという点が重要となってきます。
正確かつ迅速な商品配送の実現には、まず通販サイトの物流サービスの体系化を行なう必要があります。
顧客からの発注をスピーディーでミスなく配送につなげるための体系化がクリアになっていれば、物流倉庫業者への依頼内容も明確となってサービス向上がスムーズに行なわれます。
コア業務への特化
通販サイトが物流倉庫へのアウトソーシングを行なう目的はたくさんあります。
たとえば上記で述べたコストカット(経費削減)や物流サービスの向上も大きなメリットのひとつです。
加えて注目したいのが通販サイトの核ともいうべき「コア業務(本業)への特化」という問題です。
通販サイトを運営するうえで、最も重要な要素となるのがマーケティング戦略であり企業の利益拡大であって、そこで必要となるのが運営者によるコア業務への特化といえるでしょう。
これまで通販サイト運営のための業務に忙殺されて集中できにくかったコア業務に運営者が時間を割けるようになれば、企業の業務拡大や売上向上といった発展的な部分に傾注することができます。
通販サイトのアウトソーシングをするうえでも、そのコア業務への特化が可能か否かを判断基準とすることが重要となってくるのです。
物流倉庫アウトソーシングのタイミングはいつ?
ネットショップを経営中の方、これからネットショップを開業したいと計画中の方で業務のアウトソーシングを考えている方は大勢いらっしゃることと思います。
業務をアウトソーシングしようとした場合、どのようなタイミングでスタートすればいいのでしょうか?
アウトソーシングの時期
一般的に、ネットショップが業務をアウトソーシングする時期は、月間の商品出荷数が300個を超過したときといわれています。
月間出荷数300個を日割りにすると1日当たり10個以上の発送ということになり、このタイミングを超えたら自社スタッフで処理するよりもアウトソーシングしたほうが合理的だということです。
この月間出荷数300以上がアウトソーシングのタイミングとされる理由としては、
- 保管スペースが圧迫され商品管理やピッキングの効率が低下する
- ラッピングや梱包、宛先ラベル、納品・請求書発行に時間が取られる
- 配送料が割高になり、結果として顧客負担が大きくなってしまう
などが挙げられます。
現在ネットショップ運営中の方はもちろん、これからショップ経営をされる方も「月間300個以上」という目安を知っておくと便利ではないでしょうか。
商品1個からできるアウトソーシング
もちろん、ネットショップのアウトソーシングは商品発送数が月間300個以上に達していなくても効果的に利用することができます。
物流倉庫会社では商品1個、スペース1坪からのアウトソーシングを請け負っており、小ロットの商品取扱いをしているネットショップでも有効活用で保管料金や配送料金のコストカットが可能となっているのです。
特に月間の商品出荷数が少ないネットショップにとって、他ショップの商品とまとめて配送することによる配送料金のコストダウンは物流倉庫を利用する大きなメリットとなります。
さらにネットショップの業務が拡大していけば、保管料金を縮小させてコストカットを図ることもできます。
アウトソーシングは物流倉庫へ
初めてアウトソーシングを利用するというネットショップの場合、最もアウトソーシングに適しているのが物流倉庫といえるでしょう。
物流倉庫ではバーコードやJANコードを用いた物流システムを採用していますので、商品が1個であっても1万個であっても誤配送などのミスなくお客様の元へ届けられる体制を確立しているのです。
すでに月間商品出荷数が300個を超えているネットショップなら、人件費・管理費・配送費のコストダウンをするためにも物流倉庫を活用してみることをオススメします。
ルーチンワークは外注化が可能!!
ネットショップの運営や管理を行なっている人の多くが「ルーチンワークで時間を取られている」ということを問題にしています。
ルーチンワークを合理化できれば、ネットショップの運営や管理もスムーズに行えるというのは周知のことといえるでしょう。
ルーチンワークを合理化するには
このような現状から「ルーチンワークさえ合理化できれば、もっとマーケティングリサーチや戦略構築などに多くの時間を避けるのに…」と嘆くネットショップ運営者や管理者も少なくないというのは納得できます。
ネットショップのルーチンワークを合理化するには、『在庫管理』と『発送処理』を外注するという方法があります。この『在庫管理』と『発送処理』を外注できるのが「物流倉庫会社」という存在です。
物流倉庫会社に外注できるネットショップのルーチンワークとしては商品の入荷受付、保管と管理、商品の検品と加工、運営サイトのデータ作成、商品仕分けと梱包、出荷、配送などが挙げられます。
ネットショップのルーチンワークを再チェック
ルーチンワーク(routine work)とは毎日決まって行なう日常業務のことを指しますが、実際のところネットショップではこの種の作業が1日の大半を占めているといっても誇張ではないようです。
ネットショップのルーチンワークで、多くの運営者や管理者が「最も手間が掛かる」と感じているのが『在庫管理』と『発送処理』です。
『在庫管理』とはネットショップで扱っている商品の入荷や保管、在庫数の確認などを指しています。
最近のネットショップでは消費者の好みの多様化に伴い小ロット・多品目化が進んでおり、ひとつの商品に関してもカラー・サイズ・デザインなどにバリュエーションを持たせる傾向が強まっています。
バリュエーション豊かな品揃えはネットショップの売上増加には欠かせない要素ですが、品数が増えれば増えるほど入荷~保管~在庫確認の手間は繁多になっていくわけです。
一方、ネットショップの『発送処理』に関しても同様のことが言えます。
商品タイプがバラエティに富んでいればいるほど、発送時のピッキングや商品の梱包、検品、出荷業務のやり方も多岐にわたることになり、ショップ運営者や管理者の手間もどんどん増えていくというわけです。
こうしたルーチンワークを外注化するだけで、安心安全な商品の保管やスピーディーな出荷、誤配送などによるミスを防ぐことができるだけでなく、業務の合理化による時間節約やコストダウンというメリットも得られるのです。
『物流倉庫一括.jp』では、日本全国にある「物流倉庫会社」の見積比較が一括で行えるサイトです。
「どこの物流倉庫会社に頼めば良いのか?」
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など、気になるのであれば一度確認してみてください。複数の業者を比較することでその後の検討もしやすくなります。
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